〜katapu.netと周辺便利ナビの歴史〜私がアプリ開発を続けてきた軌跡、ダウンロード数を公開、お金(売上)に関しては個々人による受け止めがあるので非公開とさせて頂くが、これからアプリプログラマを目指す人々に対して、経験を共有する。
〇はじめに
今、とあるアプリ開発者がアプリリリースから10年を節目に自分のアプリ開発の歴史をまとめたという記事を見て、私もそれに触発されて、ここに自分のアプリ開発の歴史を残してみることにした。私の場合はその人よりも歴史が少し長く、12年のアプリ開発歴がある。勉強期間を含めると14年だ。また、今までは35年ほどのプログラミング経験がある。スクリーンショット等はほとんど撮っておいていないので、ないのであるが、アプリのダウンロード数と売り上げについては、アプリを開発した当初のものからエクセルにつけており、それを参考に、katapu.netのアプリリリース履歴、当時のリリースお知らせを参考に、記憶から辿ってみたいと思う。
〇私のプログラミングとの出会い〜1980年代から1990年代頃のお話〜
今、小中学生など、プログラミングが学校で必修になり、若い人たちに向けても、私の生い立ちから、話していけば少しは参考になるものもあるかもしれないので、そこから話してみる。我が家には小学校に上がる前から、富士通のFM-7というパーソナルコンピュータが家に置いてあった。父が親戚から譲り受けたものだが、父も、親戚も、誰も使いこなせずに、飾りとして置いてあった。当時6歳の私はまず、このコンピュータの文字を使って、絵を描き始めたのである。当時はGraphキーというものがあり、今でいう絵文字のような字を打ち込むことができ、それを使って、家を描いたり、電車を描いたり、山を描いたりしていたのである。そして、そのあと小学生に上がると、家に置いてあったBASICの本を参考にプログラミングを始めることになる。最初に打ち込んだコードは、FOR文とPSET文とRND文により、画面上にランダムに点を打ち、星空を描くことである。次にCIRCLE文を使い、山と月を描いた。そのあとPLAY文を使い、「さくら」の音楽を奏でた。少しずつ、プログラミングを覚えていったのである。もちろん当時1980年代の私の周りにはプログラミングをできる者はいない。本だけが頼りだった。英語もわからない、アルファベットだって、「M」と「N」が区別がつかず、「これはエム」、「これはエヌ」と言われても、キーボードに印字されている同位置のひらがなの「み」の方、「も」の方と親に聞くほどである。Syntax ErrorだのOut of Memoryだの当時小学生の私が理解できるわけがない。なんか打ち間違えてる、とか、なんか配列の数字が大きいかも、くらいは分ったが、ひたすら本を見返すのみである。小学校6年の時、マイコンBASICマガジンに載っていたシューティングゲームをFM-7で動かしたくて、試行錯誤していた。INKEY$という命令がキーで操作することができる要の命令だと知り、なんとかプログラムを修正し、FM-7で遊べるようにシューティングゲームを移植してみた。本格的なゲームを作り始めたり、作りたいと思ったのはこのころである。もちろん、小学生時にはドラクエI,II,III,IV、スーパーマリオ1,2,3などでも遊んでいたが、自分でゲームを作ることも同時並行でやっていた。のちに、中学2年の時、なんとか親におねだりして、FM TOWNSという1990年当時としてはグラフィック、音楽、CD-ROMと最新機能満載でFM-7で使っていたF-BASICの最新版が使えるということで、これを購入してもらい、F-BASIC 386でショートゲームやたわい無いゲームなど100本近く自作ゲームを作っていたと記憶している。高校に上がったら、C言語のHigh CのCD-ROMを買ってもらい、C言語を始めた。高校では物理部に所属し、そこではプログラミングの強者である先輩方に鍛えられ、Borland C++など、最新のプログラミング言語を利用した学園祭向けのプログラミングをしたり、高校2年時には東工大のスーパーコンピュータコンテストに本選出場し、審査委員会特別賞を受賞した。Unix、スーパーコンピュータに触れたのもこの時が最初である。当時東工大のクレイのスーパーコンピュータはメモリが2GBあると聞いてワクワクして、メモリを使い切るプログラムなどを書いたのを覚えている。当時のFM TOWNSのメモリは標準2MBである。2MBでも大きかった。2GBなどとんでもない大きさである。高校の部活の夏合宿でひたすらゲームのアルゴリズムを研究し、Thunderの敵アルゴリズムを作ったのはこの時である。当時の私は生粋の富士通信者で、FM TOWNSを最高のパソコンだ、と布教活動をしていたのは過去の私を知る者には周知の事実である。また、FM TOWNSのフリーウェアコレクションは安いのにいろいろなソフトが入っていて、宝の山だと当時思った。ネット(インターネット、パソコン通信)時代の片鱗が垣間見れたが、ネットに触れたのは大学に入ってからである。などなど、充実した高校3年間を送った。大学はもちろん情報工学科を志望し、大学合格で初めてPCを自作し、Windows PCを組み立てた。大学時にはプログラマのアルバイトをいろいろな会社でさせて頂き、情報処理の資格も取り、大学3年時にマイコンBASICマガジンに自身のゲームを載せて頂き、長年の経験と念願が叶った時でもあった。この大学時に携帯アプリを作って載せたホームページを運用し始めたのがきっかけで、katapu.netを始め、自宅サーバで運用し、今日のスマホアプリ開発への道へと繋がっている。
〇iPhoneアプリを開発しようと思ったきっかけ〜2000年代以降、2007年iPhoneリリースから2010年頃のお話〜
まず、私は仕事として、ガラケーのアプリ開発に携わっていた。また趣味でも、大学時代からauのガラケーで携帯アプリを作っていたという、携帯アプリ好きである。katapu.netでもThunderから始め、Shoot、Tank、Block Numbersなどいくつかのアプリを作っていた。Javaで作っていたが、auでは途中からBREWというプラットフォームに移り、個人アプリを作ることが出来なくなっていた時期もあった。これに関しては当時は恨み節もあったが、やはりそのような囲い込みは長くは続かず、iPhone、Androidの黒船にやられることになるのである。私としては溜飲が下がった。また仕事ではPHPのサーバプログラムの仕事もメインでやっていた。だが、このままPHPのプログラミングだけで食っていけるのか、不安に思っていた。しばらくして、ゲーム会社で働く友達と飲む機会があり、そこでAppleのiPhoneの話になった。まだiPhone 3Gとかの頃である。私はiPod touchに興味があり、今度iPod touchを買ってみて、ゲームを作ってみようかと話をした。まだやんわりとただ興味があるというだけの段階だったが、その後実際iPod touch(2Gen)を買って、触ってみて、これはすごいハードだと思った。傾きセンサーという今までにない入力を備え、ストレージは薄型メモリに装着され、画面が全てボタンになるのである。しかもその反応もすこぶる良い。すぐにMacも、当時最も安かった(今でも最も安い)Mac miniを買って、Macデビューし、Objective-Cの参考書も何冊か買い、勉強を始めた。2009年ごろの話である。最初はObjective-Cの文法や作法にかなり参った記憶がある。ただのCやC++とはだいぶ違った。少しは参考書を読んでは、ダラダラと勉強をしていたように思える。2010年7月にリリースした最初のアプリ、バランスカラーは2010年1月1日に開発を始めた。今年こそは何かをなさねばならない、ということで絶対にApp Storeにアプリリリースしてやると決意して開発を始めた。最初に、ボールが壁に当たって、コロンコロンと転がる試作を作ったが、ゲームにはなっておらず、どうゲームにしようか悩んでいた。ボールが転がるのは物理法則を使い、玉と玉がぶつかったり壁と衝突したりするのは、動摩擦係数や反発係数などを調整したゲームである。今ならUnityを使い簡単に作れるのかもしれないが、当時はUnityなど無く、Cocos-2Dというミドルウェアを使って、作り出した。iPod touchで世に出た初めての機能である傾きセンサーをフル活用しようというのは決めていたが、これをどうゲームに活用するか悩んでいた。結局、ゲームを作りだして、ボールの色を並べて消すというパズルゲームに落ち着いたが、タッチして引っ張って動かせる機能を付けたり、少々機能を増やしすぎた感があるが、無事最初のアプリをリリースできた。7カ月という開発期間は最初のアプリとしては挑戦した壁が高かったのだろう。結構苦労した。アプリは有料でリリースした。さぁーこれでアプリがブレイクして、儲かったら嬉しいだろうなーと思って期待してリリースしたが、売上は思ったほどではなかった。こんなに売れないものかと思った。値段も上げ下げしてみた。今思えば、頻繁に値段を上げ下げしたのも悪手だったようにも思える。仕方が無いので、広告を付けて3ステージのみ限定の無料版(Lite版)もリリースしてみた。こちらはそこそこダウンロードされて、2010年10月リリースで10月末で1163ダウンロード、2011年1月末累計で1745ダウンロードだった。iPhone、iPod touchはヒットしていると言えど、どこにユーザーが居るんだという感じだった。バランスカラーはこの時作ったものからほとんど今まで変えずに、OSアップデートの保守だけして、途中の時期で有料版を無料価格公開したり(広告を付けた)、また広告を削除して有料にしたりとしていたが、今現在(2022/2/3時点)での有料版(FULL版)DL数は4501ダウンロード(ただしほとんどが無料公開時のダウンロードで数が上がっている)、無料版(Lite版)DL数は12608ダウンロードである。
〇初iPhoneに感動
私にとっての初iPhoneはiPhone 4である。iPod touch 2Genは購入して使っていたものの、iPhoneは高いというイメージがあり、買わないでいた。しかし次の新iPhoneであるiPhone 4は凄いらしい、またカッコイイ。調べると、ソフトバンクで月額3000円程で購入・維持できるようだ。パケットを使えば、月7000円に跳ね上がるが、まあ緊急時に使うくらいで、普段はWifiで利用するのでよかろう。意外に安い。ということで、iPhone 4販売初日に、もう記憶が定かではないが、池袋のビックカメラだか、ヤマダ電機だかへ始発で行き、発売日に運良くゲットした。Retinaディスプレイは美しく、電車の中で誇らしげにiPhone 4を弄って見せた。バランスカラーももちろん動かして見た。Retinaディスプレイに対応しなければ、ということで、実機を買うということはアプリ開発の上で、重要だということを気づかされた。
〇周辺便利ナビ、誕生
2010年9月某日、知人とイタリアンで語り合い、バランスカラーを見せて、こういうもん作ったんだぜーでも全然売れないぜ。みたいな話をし、それではちょっと喫茶店で甘いものでも食べてもうちょっと話そうか、という時である。iPhone 4を購入していたので、今であれば、マップアプリでも起動して検索して、というのは当たり前であるが、全くiPhoneを使いこなせていなかった私とガラケー持ちの知人は、周辺を少し彷徨ってはみたものの、喫茶店が見つからなかった我々は、iPhoneを取り出すこともせず、近くのタクシーの運転手に、ここら辺に喫茶店ありませんか〜、と尋ねるのであった。そこを曲がったところに一件あるよ、と言われ、言われた方向に歩いていき、目当ての店を見つけた。この時、iPhoneをかざした方角に喫茶店を示してくれるアプリがあったら、簡単に店に辿り着けるアプリが作れるのではないか、という発想が、頭の中に降ってきた!衝撃であった。そのあと、電車の車窓から、iPhoneをかざした方向に、こんなラーメン屋がある、とか、こんなグルメ料理店がある、などを提示してくれたら、どんなにか楽しいだろう、ということで、次の日から早速開発にとりかかることにした。まず、ネットを検索して、店の場所を探せるAPIがあるのか、探した。GoogleがPlace Search API(当時はちょっと名称が違ったかもしれないが)を公開しているということで、これを使えば、店を検索することが出来るぞーということで、かなり開発への希望が持てた。当時から3年分くらいの、周辺便利ナビの開発アイディアノートなどもあったが、残念なことにそれをどこかに無くしてしまったので、今となっては、記憶を頼りにするしかないのだが、頻繁にアイディアをメモに取り、開発を進めて行った。周辺便利ナビの名称は、家族会議のようなカタギリ企画社の中で、父が、便利だよ、便利ナビ、と言って、いくつかの候補の中から、周辺便利ナビという名称に決まった。これはバランスカラーに比べるとはるかにいい名前だったと思う。しかし後に出てくる、周辺検索ナビというアプリにASOで名前負けしてしまったが。まあ、独自性のある名前で私は気に入っている。GoogleのAPIを使って、店を検索してピンを落とす機能、その店をかざして方角を表示する機能、Googleに住所と名称で検索が出来る機能、お気に入りを登録する機能、距離を表示し、距離順でリストに表示する機能。GPSを利用するアプリだったので、デバッグするのに外に出なければならず、そこは多少は苦労したものの、当時の開発意欲というか勢いは凄まじく、主だった機能は以上だが、たったの3ヵ月で開発を終了し、2010年12月にリリースとなった。
〇周辺便利ナビ、リリース
周辺便利ナビをリリースする時、価格はどうするか、という問題があった。当時から無料版は広告を付けて収益化できるというのはあったので、バランスカラーは有料で失敗したので、無料じゃなきゃダウンロードされないかなーというのはあったので、機能制限の無料版ではなく、無料版でもフル機能、アプリの主たる機能以外のプレミアム機能(iPad対応、広告削除、UI豊富)の有料版という差別化で、アプリをリリースした。これは結果的には良かった。まあその後GoogleからのAPI利用規約変更により、有料版を続行出来なくなったのは誤算だったが、無料版でも有料版でもランキングに二重に載るというのは宣伝効果は計り知れないものがあったと思う。では、周辺便利ナビリリース当時の状況を振り返ってみる。当時のiPhone OSのApp Storeには、クリスマス休みというものがあって、その間はアプリに関する一切の操作が当時はできなかった。スティーブジョブズの方針で、クリスマス休みくらい開発者も含めてみんな完全に休めという方針だったのだろうと勝手に思っていた。日本の企業では考えられないことではあるが。私が周辺便利ナビをリリースしたタイミングがたまたまだったのだが、クリスマス休みの直前であった。また、当時は新着アプリという枠があり、新着のアプリに関してはストアに表示されやすく、ユーザの目に留まりやすいというアプリ開発者にとって良かった時代であった。新着の枠に表示され、クリスマス休みに突入し、新着のさらに新しいアプリが1週間ほど出てこないという、恵まれた状況もあってか、無料版のダウンロード数は3日で1000ダウンロードを超えるなど、逆にiPhoneユーザってこんなに居たのかーという結果に驚いた。周辺便利ナビアプリのデキ自体は自信はあったが、マーケティングに関しては素人なので、ダウンロードされるか不安だったが、蓋を開けてみれば、まあびっくりという結果であった。2011年2月には無料版は無料総合160位、ナビゲーションカテゴリ無料トップ5、有料版は有料総合158位、ナビゲーションカテゴリ有料2位までランキングが上がった。この時の興奮は未だに忘れられない。また、本や雑誌にも当時たくさん取り上げてもらった。なかには当時沢山あったアプリ紹介雑誌の一行コメントに一画面キャプチャという小さいものではなく、1ページ丸々、見開き2ページ丸々を割いて、紹介して頂いた本などもあった。電通様やドコモ様、NHK様など名立だる大手企業からのアプリ紹介問い合わせメールなども届くことがあった。ゼンリン様やプロトコーポレーション様などの大手企業への訪問などもさせてもらった。Google様のイベントへの招待や、ランチへの招待などもあった。Google様の社員さんと繋がりが出来たことはその後のアプリの運用や広告運用にも、とても有意義な繋がりであった。
〇周辺便利ナビ、リリースから5か月間および2011年のダウンロード数について
リリース後しばらく、ダウンロード数やランキングを見てはニヤニヤする日々を送るが突然絶望に遭遇するのである。2011年3月11日、東日本大震災の発災である。この日を境に、広告は自粛されたのである。忘れもしない、東日本大震災の日、私はユーザのレビューでiPhone 3GSでうまく周辺便利ナビが動かないのです、という求めに応じ、アップルストアへ、iPhone 3GSの実機を購入しに銀座へ向かっていた。のちにこれはiOSのアップデートがあり、iPhone 3GSのみならずiPhone 4でも起こってしまった不具合であることがわかるのであるが、当時はとにかくiPhone 3GSの実機を手に入れようと、電車に揺られて乗っていたが、東武東上線の車内で緊急停止ですというアナウンスの後、電車は停止し、しばらくするとすごい揺れが車内を襲ってきた。車窓から見える目の前のマンションの住人はみなドアを開け飛び出している。一時間半くらい電車は止まったままだったと思う。その間もいくらも車内は揺れる。誰かが東北の方で大きな地震があったようだ、と話していた。電車はここで営業を終了し、電車の長椅子を階段代わりにして、電車の段差を補い、すべての人は車外に出され、中板橋駅へと誘導されていった。さてその後、どうしようかというところである。家族に電話しようにも公衆電話は長い列だ。もちろん手持ちのガラケー(まだiPhone 4とガラケーの2台持ちをしていた)の電話は繋がらない。iPhone 4でも電話は繋がらない。しかし、iPhone 4の通信は生きていた。LINEもまだない時代である。まずiPhone 4を取り出し、周辺便利ナビでコンビニを検索した。検索したコンビニへ行き、電池、飴、おにぎり、お茶、水を確保。昔、成増から池袋まで川越街道を通って歩いた経験があったので、中板橋には、まだ地の利はあったので川越街道を通って池袋の知人を頼るため池袋近辺を目指して、歩き始めた。知人の家は周辺便利ナビでブックマークしてあった。ざっくり川越街道を通るのはわかるが、池袋周辺での道はよくわからなかった。周辺便利ナビが大変役に立った。川越街道を通り、ほとんどすべての人が、川越街道の池袋から成増方面へ歩いている中で、一人中板橋から池袋方面へ歩き、最短距離で知人宅に着いた。夜、近くのドン・キホーテへ、寝袋か布団を購入しようと訪ねてみるも、もう今日は売れません、店内が危険なので、ということで知人宅で床に寝そべって寝たが、そのドン・キホーテに行く時に見た川越街道を行く人々の群れの光景が今でも忘れられない。翌日、電車は動いていたので、iPhone 3GSは買わずに電車で帰宅した。さて、周辺便利ナビのダウンロード数の話をしようか。まず、2010年12月、リリースして一週間ほどと、2011年1月の合計のダウンロード数は、無料版DL数23773ダウンロード、有料版DL数276ダウンロードであった。2月のDL数は、無料版DL数35135ダウンロード、有料版DL数629ダウンロードであった。この月は無料総合160位、ナビゲーションカテゴリトップ5のアプリにのし上がっている。3月は無料版DL数21922ダウンロード、有料版DL数580ダウンロードであった。問題は4月である。4月は無料版DL数15501ダウンロード、有料版DL数242ダウンロードであった。少し勢いは落ちている。またこの月は前月の東日本大震災の広告自粛により広告収入が激減している。ではリリース(2010年12月)から2011年12月31日までのダウンロード数を公開しよう。無料版DL数240872ダウンロード、有料版DL数3235ダウンロードであった。今現在(2022/2/3時点)での無料版DL数も公開しよう。iOS(iPhone)無料版が452251ダウンロード、iOS(iPad)HD無料版が14720ダウンロード、Android版が92417ダウンロード、Android Lite版が11027ダウンロードである。アプリに関して、全く手がかからないわけではない。手がかからないアプリもあるが、外的要因によりアップデートが必要になるのもまたアプリである。また、このダウンロード数はこれはまだiPhone(スマホ)黎明期の話である。アプリがさほど揃っていない、LINEすら無かった時代の話である。今はもうアプリは豊富にあり、個人開発のアプリで勝負するには当時とは比較にならないほど大変であると言える。だが、アプリ開発自体はこれからも必要な技術になっていくだろうと思う。また、アプリ開発の方法も、ネイティブアプリ開発(iOS=Objective-C,Swift/Android=Java,Kotlin)だけでなく、Unity、Flutter、Xamarin、Apache Cordova、react native等、多種多様になっているので、いろいろな方法で始めることができる。ただ、iOS(iPhone)の開発をするにはMacが必須なのは変わらないので、そこは押さえておいて欲しい。
〇何のためにアプリ開発を続けるのか
この問いに対し、お金の為、と答える開発者を否定はしないが、うまくいった人はそれで良いが、世の中そう簡単にうまくいくとは限らないのである。またうまくいく状況が続くとは限らない。うまくいかなかったときのことも考えておきたい。まず、ヒットアプリがお金目当てで作られるのかというとそうではないのではないか、と私は思うのである。お金(=売上)は単に結果である。自分の作ったアプリが欲しい人がたくさんいて、その人たちの役に立つなり楽しませるなりすることができて、その結果としてダウンロード数が伸び、収益が上がるのである。そのためにまず重要な条件としては、作者がそのアプリを日常使いしているのか、である。作者がどれだけそのアプリを愛しているのか、である。開発を楽しんでいるのか、である。私が周辺便利ナビを開発していて思っているのは、こんなに楽しいことは無いのである。iPhoneがヒットしたのは、ただ、iPhoneのハードやApple純正アプリが持つ魅力だけではないのである。それに魅せられたサードの開発者がそのハードで出来うる限りのアプリを開発することによって、魅力が増したことでiPhoneがさらに売れ続けてきたのは言うまでもない事実である。自分が欲しい機能を自由に加えるのも開発者の自由であり、それによって世の中に価値を提供できるのである。加えて、周辺便利ナビは自分を助けてくれている。世の中の地図アプリを否定はしないが、私のアプリは自分にとっては最高に使いやすく、楽しく、わかりやすく、信頼がおけている。旅行中に何度も助けられたことか。日々の暮らしのアシストに何度助けられたことか。避難所やコンビニのオフラインデータ等も読み込ませておけば、いざという時にも役に立つ。のちに続く便利シリーズの出発点として、周辺便利ナビを生み出せたことは本当に幸運なことである。またある程度収益が立ったことにより、Android版の開発や後発の周辺便利天気やお知らせ便利タイマー、シャッフル便利ミュージックプレイヤーなどへの開発の余力が出来たことも良かったことであろう。
〇もっとも印象に残ったiPhoneとは
iPhoneの名機は各Apple好きの人々にとって、それぞれであると思うが、自分の中で今のところ最も印象に残ったiPhoneはiPhone 5である。印象に残った、であって、名機とは言っていない。名機と言えば、iPhone 5Sの方が名機である。サクッと動く指紋認証、800MHzLTEによる高速通信、煌びやかなゴールドカラー。iPhone 5Sは名機だったなあとつくづく思い返すのである。iPhone 7 Plusも名機だった。防水、FeliCa、望遠レンズカメラ、256GBストレージ。不満が無くなったiPhoneだった。ではなぜ、iPhone 5が最も印象に残ったのか。個人的には発売日に入手するために始発で渋谷に向かい、渋谷のアップルストアの行列に並び、途中雨に降られ、アップルストアの豪華な傘を借り、手に入ったのが午後の7時という、人生で一番長く行列したiPhoneだったというのもあるのだが、iPhoneの画面が伸び、広告があまり邪魔でなくなったiPhoneであり、繋がらないBand 1のみのLTEを補助するためにiPhone 4Sを並行して使い続け、伝説のパチンコガンダム駅が表示された、Google Mapを捨てたiPhoneであるからである。当時、周辺便利ナビに与えた影響は果てしなく大きかった。のちにGoogle MapはSDKでどのアプリも搭載できるようになったし、GoogleからGoogle純正Google Mapアプリも出されたのだが、当時は使い物にならないアップルマップのみということで、かなりiPhoneの評価を下げた端末であった。だが、Google Mapと決別したAppleの判断は今となっては正しかったのであり、それにしても副作用が大きすぎたのが、iPhoneの歴史の中で大きな転換点を迎えたということで、ジョブズがいなくなった次に出たiPhoneであることもあり、私にとっての印象度No.1、iPhoneはiPhone 5に決定である。
〇周辺便利ナビの軌跡を辿る
周辺便利ナビはもう何度もアップデートをしている。それは、OSアップデートによる対応が必要に迫られて行ったアップデートや、ハードウェアが変わったことによるアップデートや、機能追加によるアップデートや、バグ修正によるアップデートや、広告の変更によるアップデートなどである。OSアップデートに関して、昔のある時期において、失敗していた時期があった。最初の評判は上々だった周辺便利ナビだが、リリースしてある程度(1年半程度)経った時期から、ちらほら悪い評価が付くようになる。その原因は私が長らくOSアップデートをしなかったことに原因があった。一応、新機種が出るたびにiPhoneは買っていたのだが、iPhone 4Sの頃、Simフリー端末を入手することに拘って、発売日ゲットをしなかったのである。基本的に私は新しいiOSは新しい端末を手に入れて使い始め、古い端末はその年の最終OSバージョンで止めるのである。これが裏目に出た。最新OSに合わせて、基本的にはアプリをアップデートするべきなのである。できればベータバージョンからアプリの動作は確かめたい。しかし、iOS 4,5,6,7,8,9の頃は年を経るごとにガラッとAPIが変わることもしばしばであった。その年の最終バージョンは安定するのだが、新しく出るiOSはほぼほぼ常に動作は不安定であったので、古いiOSも新しいiOSもどちらも動作するように作るのは大変であった。まだ、開発自体にも慣れていないのである。意図せぬバグにより当然、ユーザーレビューは荒れる。また当時はアプリのバグなのかiOSのバグなのかわからないバグも多々あった。今ではすっかり安定しているiOSだが、iOSも13,14,15はあまり変わっていないため、安定しているが、iOS 13も出た当初は酷かったものである。iOS 16でどう変わるかによっては、常に情報を仕入れて、ベータOSをチェックし、アプリの動作を確認しなければならない。特に周辺便利ナビはGPSを利用するアプリなので、在宅やシミュレータでのデバッグでは不十分で、外出してチェックしなければならないため苦労が尽きない。ここで周辺便利ナビ(iOS)のアップデート履歴を振り返ろう。
(2010/12/20)日本のApp Storeで公開開始。
(2010/12/29)Ver1.0.1、全世界のApp Storeで公開開始。検索中心点が現在地以外の時、地図とAR画面の回転をしないように変更。現在地以外での画面回転は意味が無いため、現在地のみにした。まれにピンが落ちてこない不具合を改善、まだiOSのMap APIを使いこなせていなかった。「詳細」「ナビ」「設定」ボタンを少し大きくた。
(2011/1/8)Ver1.0.2、画面上に「登」録ボタンを追加した、お気に入り場所への登録を簡単にするため。現在地又は検索中心地をお気に入り場所に一発登録できる。検索窓から「#@」でも登録できる。バッテリ残量と時間を表示するようにした。Retina Displayにもう少しまともに(一部まだ未対応だが)対応した。
(2011/2/2)Ver1.1.0、横画面に対応し、カメラ・電子コンパス非搭載機種でも画面を余さず地図とメニューを広く使うことができるようになった。さらに安定的にピンが落ちてくるように改善、相変わらずピンの落ち具合に不具合があった。まれにメニューリストの項目が3行になってはみ出すバグを改善。地図を読み込めなかった場合のエラーメッセージを一回表示後10分間再度表示しないように変更。この変更によりお気に入り場所にあらかじめ登録してある場所は電波の届かないオフラインでも方角が確認できるようになった。(iPhone4,iPhone3GS,iPad3G版のみ、屋外でGPSを利用)
(2011/2/25)Ver1.1.1、英語版のドキュメントを整備した。お気に入り場所、お気に入り検索語がMax件数(500件)を超えた場合にそれ以上登録できないようにして、それ以上登録する場合は既存のものを削除するようにメッセージを出すように仕様を変更。
(2011/3/11)Ver1.1.2、最新iOS対応、iOS 4.3用にビルド(iOS4.3でカメラ画面が真っ黒になる不具合の修正)、ARビューの表示フォントサイズの変更(遠い場所(最小値)のサイズを大きくした)、メモリリーク・クラッシュする場合があったのを修正
(2011/3/17)Ver1.1.3、iOS 4.3用にビルド(ARビューのカメラ画像合成が小さく表示される不具合の修正)、まだまだこのころのiOSはカメラのRetina対応など不具合などが突然起こった。
(2011/4/20)Ver1.1.4、メニュー語句のいくつかの追加。バックグラウンドから復帰時にまれに落ちる問題の修正。・初期検索場所から数キロ移動し、ピンが追加される場合に落ちる問題の修正。広告SDKを各社最新バージョンにアップデート(無料版のみ)。
(2011/5/13)Ver1.1.5、iPad 2に対応(PRO版のみ)(iPad 2でカメラ画像が小さく表示される不具合の修正)、カメラ画像合成ON時にスリープする問題の修正。
(2011/6/14)Ver1.2.0、大きな機能追加である、連絡先読み込み機能追加(iPhoneの連絡先と連携し、住所が存在する項目の一覧をマップとリストに表示する)。AR画面距離フィルタ機能追加(AR画面に表示される店や施設を指定距離以内のもののみ表示するフィルタ機能)。バッテリ残量パーセンテージ表示追加。
(2011/6/29)Ver1.2.1、メニュー語句の変更。
(2011/7/25)Ver1.2.2、住所取得機能を削除しました(アクセスが多いときに緯度経度→住所変換をするとエラーが返りアプリがクラッシュするためやむなく住所取得機能を削除した)、API側での仕様変更などに右往左往する。このころはクラッシュまでする酷い状況になることもしばしば。
(2011/8/11)Ver1.2.5、詳細ボタンで選択した施設・場所の住所から市区町村を抽出して検索する機能が正常に動作するように修正(日本で)、抽出アルゴリズムを変更した。
(2011/8/31)Ver1.3.0、縦メイン画面でシェイク(iPhoneを振る動作)すると第二のUI(画面)に変更できる機能を追加、大きな地図を表示させたい要望に応える形でのアップデート。
(2011/9/3)Ver1.3.1、(無料版のみ)広告の切替時に突然替わるのではなくアニメーションをするように変更、これは当時このようにすることがかっこよく見えた。(有料版のみ)iPadで横画面中にシェイクでUIを切り替えたときに一瞬縦画面になるバグを修正。
(2011/9/13)Ver1.3.2、表示時間を24時間制に変更(日本語のとき)。検索語句の追加(神社,寺)、変更(英語:100yen shop→one dollar shop)。
(2011/10/1)Ver1.3.3、住所表示機能の復活、APIが安定してきたため。マップ長押し又は「登」録ボタンでのお気に入り追加時にクラッシュする場合がある不具合の修正。
(2011/10/21)Ver1.3.4、iOS 5の漢字入力候補ビューに検索窓が被る状態の改善。お気に入り場所および連絡先タップ時に一件目を自動選択するよう動作を変更。iPod touch等でコンパスが無い場合のARビューへの機能無効表示を追加。メニュー語句を「ソフトバンクショップ」→「SoftBank」、「家電屋」→「家電量販店」に変更、「auショップ」を追加、この頃まだドコモショップは無い(笑。ドコモでiPhoneが発売されていなかったため。auで販売されたため語句を追加した。
(2011/10/22)Ver1.3.5、外部モジュールによりクラッシュする不具合の修正(無料版)。ARフィルタ距離変更時に文字が消える不具合の修正。
(2011/10/29)PROバージョンの提供継続が困難になり、公開を停止。Googleによる有料提供へのクレームの為。周辺便利渋滞情報も終わったが、ある日突然アプリを終わらせなければならない時も来る。
(2012/2/10)Ver1.4.0、足あと機能の追加(「足」ボタンで足あとモード(現在地のGPS履歴を30m毎に記録)、「止」ボタンでクリア&停止)、マップの目的地ピンをよりわかりやすくしました、・検索語メニューを追加、英語の検索語メニューを修正。第二のUIをデフォルトUIに変更。
(2012/3/1)Ver1.4.1、検索速度の改善。
(2012/4/13Ver1.4.2、アプリ起動5秒,15秒,30秒後に現在地をアップデート(追従)する仕様に変更(ただし検索を実行して結果が表示された場合、操作を妨げるため追従しない(キャンセルされる))。詳細の住所取得方法を修正。まれにクラッシュするバグの修正。英語版のドキュメントをアップデート。
(2012/6/8)Ver1.4.3、特定の場所で特定の検索語で検索するとクラッシュする不具合の修正、これは周辺便利ナビ史上、最大に意味不明で最大に迷惑をかけたバグだと思う。いつのまにか起こっていたバグで、今となっては何が原因だったか忘れたが、なにか問題あるプログラムを書いていたのだと思う。まあ解決できてよかったが。
(2012/7/18)Ver1.4.4、Powered by Googleロゴの表示。地図を大きく表示する画面UIの追加(第三のUI)…シェイクで画面変更機能でご利用下さい。
(2012/8/28)Ver1.4.5、カメラ画像合成機能をデフォルト(アプリインストール時)ではオフ状態にしました、なんとかバッテリーの消耗を抑えたくて、結局見栄えを犠牲にする判断をしました。カメラ画像合成機能が将来のiOSで機能しないバグを修正しました、ベータOSで動作させたら動かなかったのであらかじめ修正。
(2012/9/13)Ver1.5.0、住所が指定できない場所(海上等)を現在地又は検索中心地に指定するとクラッシュする不具合の修正、これも住所がnilだとクラッシュしたのだなー。Ver1.5.0からの新機能(オフラインKML機能)を利用できる。SafariからKML形式のファイルをダウンロードすると周辺便利ナビで取り込む事ができる。取り込んだファイルはメニューの「オフラインKML」から参照できる。現在地又は検索中心地周辺のスポットを表示する。一度取り込んだファイルはオフラインで参照できる。これは大きなアップデートだった。避難所や名所などのKMLを取り込んで表示できるアップデートだった。コンビニデータなどもあれば、緊急時に検索できなくても周辺のコンビニ等を地図上に表示できる。この機能でほぼ周辺便利ナビの機能は完成した。
(2012/10/2)Ver1.5.1、最新iOSであるiOS 6に対応。iPhone 5の縦長画面に対応、まだ縦に伸ばすだけだったので多少の修正で対応できた。iOS 6において「ナビ」ボタンでの起動に「Apple mapアプリ」「Google map web」を選択可能にした。Google Mapが使えなくなるため、WebでのGoogle Map利用へ誘導する苦肉の策。検索時のネットワークタイムアウトの変更。
(2012/10/18)Ver1.5.2、iOS 5において稀にピンが落ちてこない場合がある問題を修正、まだ相変わらずピン周りは不安定であった。現在地取得失敗後再び現在地の取得にトライするよう変更。
(2012/11/10)周辺便利ナビ HD公開開始。(Ver1.5.3)、周辺便利ナビ HDは周辺便利ナビのiPad最適化バージョンです。有料版が無くなったため、iPad版の無料版を公開した。
(2012/11/11)Ver1.5.3、検索窓で#,@を数値で入力時に緯度・経度が範囲外の場合にクラッシュする問題の修正、想定外のバグ。
(2012/11/17)Ver1.5.4、armv7s用にビルド。iAdを有効化。日本でiAdが開始される。初期はかなり収益が良かった。トヨタのCMが出て、1クリック数百円の広告などもあった。
(2012/11/24)Ver1.5.5、店・施設選択時のマップ拡大率の修正、新しいマップで拡大率によりマップの範囲外に表示されてしまう問題への対応。
(2012/12/5)Ver1.5.6、iOS 6において連絡先読み込みが出来なくなっていた問題を修正、APIが変わっていて、今まで出来ていたことが出来なくなることにこの頃は遭遇する。そして気が付くのが遅れる。
(2013/1/18)Ver1.6.0、検索のAPIをLocal SearchからPlace APIに変更(旧APIを利用したい場合は設定から「検索に古いAPIを使う」をオンにしてください)。地図の拡大(+)縮小(−)ボタンを付けた。詳細にお店の電話番号を表示し、タップで電話をかけられるようにした。「ナビ」ボタンでGoogleマップアプリがインストールされているとき、Googleマップアプリを選択して連携できるようにした。
(2013/2/4)Ver1.6.1、検索結果が0件の場合に「検索失敗」になるのを「検索結果無し」になるように修正。同じ場所に結果が複数ある場合の検索結果表示の仕様を変更。メモリリークする場合があるのを修正。
(2013/3/4)Ver2.0.0、Google Maps SDK for iOS対応によりGoogle Mapでも地図を表示できるようにしました。アップルマップ⇔Googleマップを切り替えて利用できます。待望のGoogle Mapの復活。記念で、一気にバージョンの番号を上げる。iOS 5/6におけるiPod touchとiPad Wifiで現在地が更新されない問題の修正。8の字のコンパスの干渉メッセージを表示しないようにした、この変更は良かったのかどうなのか。確かに地図を見ているときに8の字のメッセージが出るとウザい。しかし正確な方角表示には欠かせない。かなり悩んだが、省略することにした。
(2013/3/13)Ver2.0.1、バックグラウンドからアプリに復帰3秒後に現在地を追従する仕様に変更。
(2013/3/22)Ver2.0.2、AR距離フィルタで10km以下に設定している場合に、10km以上の場所の距離と方角計算の30mごとの更新をストップします。特にお気に入り場所の件数が100件以上等多い場合のバッテリの消耗を軽減しました。ストップしている項目の距離は灰色赤字で表示されます。ストップ中も3km移動すると更新されます。バックグラウンドからアプリに復帰5秒後に現在地を追従する仕様に変更しました。(3秒→5秒)
(2013/6/28)Ver2.0.6、Google Maps SDK for iOSのアップデート。Google Maps SDK for iOSによるマップの回転機能を利用するようにした。今までは画像を回転させていたが、このころから地図に回転機能が搭載されるようになった。文字が回転しないため見やすいが、北がどちらかわからなくなる諸刃の剣である。
(2013/7/17)Ver2.1.0、画面上部「送」ボタンで現在地又は検索中心地又は目的地(紫ピン)をメールで送信する機能を追加した。メールには緯度経度、住所情報、Google map画像のリンク(フィーチャーフォン向け)と周辺便利ナビを起動するリンクが書かれる。周辺便利ナビをリンクから起動した場合、ピンが表示され「URLスキーム起動履歴」に記録され、呼び出せる。これも大きな機能追加。フィーチャーフォンにメールで位置情報を送る機能を付けたかった。今では盲腸的な機能である。URLスキーム起動に対応した、「aroundunavi://」で起動できる(HD版は「aroundunavihd://」)、スキームでの起動時に周辺便利ナビHDがインストールされている場合、「aroundunavi://」は「aroundunavihd://」に転送される、クエリー(引数)に緯度経度情報、場所名、住所を指定出来る。Google Placeカテゴリー検索に対応しました。言語を問わずにカテゴリーでの検索ができる。
(2013/9/19)Ver2.1.3、「@地名/駅名/住所」移動機能、「#地名/駅名/住所」登録機能、連絡先読み込み機能が機能しなくなっていた問題の修正、APIによる変換がいつのまにかうまく機能しなくなっていた。アップルのAPIに変更することで修正。
(2013/9/27)Ver2.1.4、まれに足あと機能が起動しない問題の修正。iOS 6以降において現在地取得動作を改善、これもAPI変更に追いついていなくて、機能しなくなってしまっていたバグの発現。こんなのばっかりで嫌になる。
(2013/11/8)Ver2.1.6、シェイクで第4のUI(iPod touch向け左下ARビューを除去しリストを広げたUI)に変更可能にした(iPhone/iPod touch用の通常版)。ARビューが機能しない機種で画面を広く使うため。新iPadに対応。使えなくなった古いGoogle Local Search APIを除去した。マップ長押しでお気に入り追加の確認メッセージを表示するようにした。
(2013/12/13)Ver2.1.7、日本において詳細の住所が英語で表示され、市区町村連携検索ができなくなっていた問題を修正、APIがいつのまにか英語表示のみになっていた。言語設定をすることにより日本語も表示できるようにした。国外でもいくつかの地域において、市区町村(都市名)連携検索ができるようにした。
(2014/01/20)Ver2.2.0、最新OSへの対応、iOS 7に最適化、Google Maps SDK for iOSのアップデート。iOS 7/iOS 6ではGoogle Maps SDK for iOSによるGoogle Mapのみ、iOS 5ではApple APIによるGoogle Mapのみの地図表示にした。Google MapとApple Mapの混合状況への対応。
(2014/02/04)Ver2.2.1、iOS7における横画面利用時のバグの修正、Google Maps SDK for iOSのアップデート。
(2014/03/05)Ver2.2.2、Google Maps SDK for iOSのアップデート。
(2014/03/29)Ver2.3.0、最新OSであるiOS 7.1向けにビルド。設定でメートル/マイルの切り替えに対応。海外ではマイルが標準のため。お気に入り場所名を変更できるようにした。詳細画面にボタンを表示し、変更できるようにした。お気に入り場所にメモを保存できるようにした。一言、その場所や店にコメントを残したいときに便利である。横画面の上下逆に対応した。今までは片画面のみ対応であった。
(2014/04/17)Ver2.3.1、Google Maps SDK for iOSのアップデート。
(2014/05/08)Ver2.4.0、詳細画面でホットペッパーのAPIにより、その場所周辺のお店のお得なクーポンがある場合表示するようにした。これは周辺便利クーポンアプリを作ろうかなあと思っていて、結局周辺便利ナビの一機能として実装することにした。地図下部表示の住所の取得APIを変更した。これはGoogleのAPIを使うと使用量で表示されなくなる場合があるためアップルのAPIに変更した。
(2014/06/06)Ver2.4.1、Google Maps SDKの地図表示だけでなく、Appleマップを再び選択表示可能にした。これはもしGoogle Mapがなんらかの原因で表示されないといった場合における保険のためのようなものである。もちろんAppleマップがお気に入りの人への配慮でもある。
(2014/09/04)Ver2.5.0、矢印方向ナビ機能を追加しました。何か大きな変更をしないとこのまま行き詰まると思い、矢印で方角を指し示す機能を追加した。UI(ユーザインターフェース、画面)を変更した。Google Maps SDK for iOSをアップデート。
(2014/10/11)Ver2.5.1、最新OSであるiOS 8向けにビルド。iPhone 6/6 Plusの画面サイズに対応した。画面サイズがiPhone 5Sから大幅に変わり、もう固定幅の表示では難しくなり、画面サイズを取得してレイアウトを最適化するようにAndroid的な動作に変更をした。詳細画面で左から右スワイプで戻れるようにした。画面回転固定機能を削除した。これはOSでそのような実装は難しくなりやむなく削除した。横画面に完全対応した。方角計算の微修正。
(2014/11/09)Ver2.5.2、ARビューがちょっとずれる問題の修正、ARビューの動作を改善。クラッシュするためiOS 5で詳細画面でスワイプで戻る機能を削除した、起動スプラッシュ画面を多様な画面で正常に表示されるように固定表示から動的表示へと変更。
(2014/11/19)Ver2.5.3、最新OS、iOS 8.1向けにビルド。64bitバイナリを含めるようにした。デプロイメントターゲット(対応OSバージョン)をiOS 5.1.1以降に変更した。オフラインKML読み込みの問題の修正である一部KMLが正しく読み込めない問題を修正。KMZというオフライン地図ポイントの圧縮形式の読み込みに対応した。
(2014/12/04)Ver2.5.4、広告を下部に配置していたが、誤タップ、広告誘導をしているとみなされ、Appleから指導が入ることに。広告を上部へ移動するアップデート。
(2015/03/05)Ver2.5.6、Google Maps SDK for iOSのアップデート。
(2015/06/01)Ver2.5.7、デプロイメントターゲット(対応OSバージョン)をiOS 6.0以降に変更。
(2015/06/16)Ver2.5.8、デプロイメントターゲット(対応OSバージョン)をiOS 5.1.1以降に戻しました。一時的に古いiOSでも最後のアップデートを提供するために最低OSを落とす。メニュー検索キーワードの見直し、変更。Google Mapsの地図の回転のアニメーションが原因でクラッシュする場合があるため、回転のアニメーションをオフにする。
(2015/06/30)Ver2.5.9、詳細画面でのスワイプで戻る機能を追加したがそれに問題があったため修正
(2015/07/08)Ver2.5.10、デプロイメントターゲット(対応OSバージョン)をiOS 6.0以降に変更。
(2016/06/02)Ver2.6.0、検索ヒット件数の向上、今までより検索を回す回数を増やし、検索にヒットする件数を増やした。GoogleのAPI変更に対応するためにカテゴリ検索のAPIの仕様変更に対応、OSアップデートへの対応であるiOS 9に対応、iOS 9のiPadの画面分割の新機能、Split View/Slide Overに対応
(2016/06/04)Ver2.6.1、住所表示のAPIに変更があり、住所が表示されなくなった問題を修正するためのアップデート
(2017/11/03)Ver2.6.4、iPhone X対応。iPhone Xの画面レイアウトに対応。最低対応OSバージョンを8.0以降にする。
(2017/11/13)Ver2.6.5、iPhone X対応に不備があった。iPhone Xの下部に被らないよう修正。
(2018/01/31)Ver2.6.6、Google Places API Keyの更新、新APIの利用。
(2018/05/04)Ver2.7.0、Place検索にアップルの検索エンジンも使うようにした。Google APIが使用量によって課金されるようになったため、Googleの検索エンジンが使えなくなった時のために、アップルの検索エンジンも使うようにした。アップルがGoogleと手を切らなければアップルの検索エンジンも無かったので、結果的にはアップルが地図で独自路線を取ってくれたことが良い結果に繋がった。(結果テーブルビュー下に[G]と出ているのがGoogleでの検索結果、[A]と出ているのがアップルAPIでの検索結果とわかるようになっている)
(2018/06/15)Ver2.7.2、API Key変更に伴って発生したバグの修正。前回のアップデートで変更したことによる不具合が発生し、再度修正することになる場合もある。
(2018/07/03)Ver2.7.3、EU圏における個人情報保護の法律であるGDPRに対応したアップデート。
(2018/09/20)Ver2.7.5、iPhone Xの横画面におけるテーブルビュー内のセルの内容がズレるバグの修正。これはだいぶ長いこと修正方法がわからなかったので修正できない問題だった。稀にこのようにiPhoneの機種依存のバグがしばらく残ることがある。
(2018/10/27)Ver2.7.6、iPhone XS Max / XS / XRに対応。
(2019/02/05)Ver2.7.7、2018 iPad PRO 12.9インチ3世代目およびiPad PRO 11インチに対応、iPadのホームボタン無しバージョンで画面のレイアウトが崩れないようにするためのアップデート。
(2019/11/15)Ver2.8.2、iOSのアップデートに対応するための対応。ダークモード等を実装。iOS 13に対応。Google Maps SDKの最低サポートOSの変更によるアプリ動作最低OSバージョンiOS 9.0からの対応。
(2019/11/22)Ver2.8.3、ダークモードで地図も黒色反転させたが不評により地図は黒色反転させない、地図の見にくさを改善するアップデート。
(2020/04/23)Ver2.8.5、内部動作的に端末を指定して、画面レイアウトを切り分けているため、iPhone SE (2nd Gen.)に対応する必要があり、対応のアップデート。
(2020/06/15)Ver2.8.6、GoogleやAppleからのマップの著作権表示に対するクレームから著作権表示をしっかりするアップデート。
(2020/11/08)Ver2.8.7、お決まりのiOSのアップデートによるアップデート対応。iOS 14に対応。Google Maps SDKの最低動作OSの変更の影響によりアプリの動作最低OSバージョンiOS 10.0からの対応に変更。
〇今まで書いてきたiPhone版周辺便利ナビとは別のAndroid版周辺便利ナビについて
2011/4に私にとっての初Android端末である、Xperia Arcを購入し、そこからAndroidでもアプリを出すべく、周辺便利ナビのAndroid版を開発し始めたが、まだ、iPhone 4の頃のAndroidはとても出来がいいものではなく、タッチ精度は悪いは、電話は出来なくなる不具合は出るは、もっさりしているは、散々なものであったが、中でもマシな端末である、Xperia AcroやAcro HDなどはワンセグ、おサイフ、防水というiPhoneには無い利点を備えていたので、ガジェット好きな私は、iPhoneのみならず、Androidにも手を出すのは自然な流れなのであった。Androidの本当の黎明期である、Android OS 1.6,2.1,2.2,2.3の頃はそれは上手くいったアプリでは全世界的なOSであったため、1000万ダウンロード以上行き、大儲け出来たらしいが、そこまで早くAndroidに手を出すことはできなかった。あまりにもiPhoneと比較したときの出来の悪さが目立ち、使ってられないなーという感想を家電量販店の店頭で操作しては感じていたのである。しかし、SonyのXperia Arcを触ったときは、だいぶマシだなーと思ったのを覚えている。何より当時ドコモのSimを使うにはAndroidを使うしかなかった。Android(ドコモSim)とiPhone(ソフトバンク)を2台持ちするということは、どちらからの端末が使えなくなったり、通信障害が起こったり、不具合が出た時に、他方の端末を使うこともできるので、どちらの端末でも周辺便利ナビが動くということは、私にとっての理想のスマホ環境であることは間違い無かった。もちろん、Androidでも自分のアプリを動かしたいという、純粋に開発者としての欲求があったから開発を始められたが、この時もiOSに集中するかAndroidもやるか若干の迷いはあったが、今となっては両方やっておいて、仕事のスキルアップやスマホの知見を広め、深めることにおいてとても良かったと思うのである。しかしながら、Androidには散々苦労させられた。何より端末が多いため、ある端末ではすんなりGPSで位置情報が取れるのに、ある端末では異常に位置情報を取るのに時間がかかったり、変な場所を指し示す端末なんてのもあった。それが端末に起因するのか、Android OSに起因するのか、アプリのアルゴリズムに起因するのか、いまいちわからない。とにかく、沢山外に出て、電車に乗ったり車に乗ったりバスに乗ったりして、コードも今回はここを変えてみた、またあそこを変えてみた、とか、端末も一回のデバッグで10台くらい持ち歩いて、その10台も毎回別の端末に入れ替えたりして、一台あたり20分で200分、外の電車の中やバスの中で位置情報の取得具合をチェックするなど、全くコストに見合わないデバッグを繰り返すのであった。自分が満足するまで確かめ、ネットの情報など本当に当てにならなかった。これはiOSでは全く必要ない作業である。今でこそ、AndroidでのGPSの取得方法は自分のアプリのプログラムでは確立され、Androidの端末自体も性能が上がり、OSの安定性も上がったため、苦労はないが、散々過去に苦労した挙句に出来上がったものであるのだ。
〇まとめ
周辺便利ナビだけでなく、ヒットしたアプリには周辺便利天気などがあるが、今回は最も私のアプリで歴史が長く、最もダウンロードされた、周辺便利ナビについて紹介させてもらった。今まだ、周辺便利ナビは開発を続けている。今後はオフライン地図を搭載することを目標に開発中だ。今後の発展にも期待して欲しい。今回の記事で興味を持ってもらった方は是非周辺便利ナビをダウンロードして欲しい。またアプリの開発の苦労と楽しさを少しでも垣間見て頂けたら、あなたもアプリ開発に挑戦してみては如何だろうか。
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